【事例】着工前に説得力ある提案を:クロアチア・高級ヴィラ4棟開発の建築ビジュアライゼーション動画

クロアチアのアドリア海沿岸に計画された全4棟の高級ヴィラ開発プロジェクトにおいて、VMTSは手書きの配置スケッチと現地写真のみから、フォトリアルな建築ビジュアライゼーション動画を制作いたしました。建築家および事業主であるStefan Schramm氏は、着工前の段階でありながら、プライベートプール、オーシャンビュー、地中海スタイルの天然石建築の魅力と空間価値を、投資家やクライアントへ効果的にプレゼンテーションすることに成功しました。

ワークフローの概要(3つのステップ)

01 プロジェクトの出発点
クロアチアのアドリア海沿岸にある未開発敷地の航空写真

現地写真、配置図スケッチ、参考プロジェクトの3点のみでスタート可能(CAD/BIMデータは不要)。

02 3Dモデリング&ビジュアル化
コンセプト図解:ワイヤーフレームモデルからヴィラ開発のフォトリアルなビジュアライゼーションへの移行

ワイヤーフレーム構築からフォトリアルな表現へ。傾斜地に配置された全4棟のヴィラとプールを正確に再現。

03 完成イメージの体感
クロアチアのアドリア海沿岸のヴィラ開発の建築ビジュアライゼーション

アドリア海を望むヴィラ全体の空間体験。※YouTubeにてフルバージョン動画をご覧いただけます。

全4棟・プライベートプール付き
地中海スタイルの天然石ファサード
着工前にリアルな空間とライフスタイルを体感

開発初期における課題:コンセプトと空間体験のギャップを埋める

建築プロジェクトの初期段階では、大まかな高低差を示した配置図やコンセプトスケッチしか存在しないケースが少なくありません。特に、遠隔地での販売や資金調達を前提としたリゾート・別荘開発において、2Dの図面だけで事業主や購入検討者にプロジェクトの真の価値を伝えることは極めて困難です。

手書きのスケッチや現地の写真だけでは、「陽光が天然石のファサードにどう反射するか」「ウッドデッキとプールの位置関係はどう見えるか」「室内から望むオーシャンビューはどの程度リアルか」といった空間の質や感情に訴えかける要素を伝えることはできません。建築家 Stefan Schramm 氏と VMTS は、この「コンセプト」と「体験」の間にあるギャップを埋めるべく、本ビジュアライゼーションプロジェクトをスタートさせました。

どのような資料から3Dモデルを構築したのか?

本プロジェクトにおいて、VMTS にご提供いただいた資料は非常に限られたものでした。CADデータやScan-to-BIM モデルは一切不要でした。

  • 未開発の現地航空写真: クロアチアのアドリア海沿岸、低木と隣接建物に囲まれた半島部分の敷地(敷地境界線を明示)。
  • 手書きの配置図スケッチ: 建築家 Stefan Schramm 氏による手書きスケッチ。標高18m〜23mの傾斜地に沿って階段状に配置されたヴィラ4棟(Villa I〜IV)、各プール、アプローチ道路の計画高さを指定。
  • デザインの参考事例(ムードボード): 築300年の石造ヴィラを修復した既存プロジェクトの写真。無垢の天然石、オーク材、漆喰壁などの素材感をデザインコンセプトとして活用。
区画境界線を明記した、クロアチアのアドリア海沿岸にある未開発敷地の航空写真
未開発の現地航空写真。クロアチアのアドリア海沿岸の半島に位置し、敷地境界線を明示。
プールと高低差を記した、4棟のヴィラの手描き配置スケッチ
建築家 Stefan Schramm 氏による手書きの配置図スケッチ:ヴィラI〜IV、各プールと計画高さを指定。

VMTSの専門チームは、これら3つの要素(写真・スケッチ・スタイル参考)のみから、敷地全体を含む高精度な3Dモデルをゼロから構築いたしました。

スケッチからフォトリアルなファサードへの昇華

ファサードデザインは、スケッチと参考プロジェクトが示す「モダン地中海スタイル」を忠実に踏襲しています。直線的でクリーンなキューブ状の建物構造に、伝統的な天然石を組み合わせました。

  • 天然石ファサード: 外壁や囲いには、温かみのあるベージュトーンの粗削りな割肌石(Bruchstein)を積層させ、重厚感と地域特性を表現。
  • 屋外空間の演出: 各ヴィラのウッドデッキにはプライベートプールを配置。サンシェード(日よけ)や木製パーゴラを配置することで、シャープな建築ラインに柔らかいアクセントを加え、快適な日陰空間を演出。
  • 絶景を約束する階段状配置: 傾斜地に沿って建物を段階的に配置することで、全4棟から遮るもののないオーシャンビューを確保。動画冒頭の鳥瞰(ドローン視点)パースにより、この配置計画の優位性が一目で理解できるよう構成されています。
  • 植栽デザイン: オリーブの古木、サイプレス、ラベンダーなどの地中海植物を配し、建築が周囲の自然景観に自然と溶け込むよう描写しました。
地中海様式のヴィラ、天然石のファサード、ウッドデッキ、専用プール
動画からの静止画(00:18):割肌石積みのファサード、ウッドデッキ、4棟のうちの1棟が持つプライベートプール。

プレゼンテーションにおけるインテリアの役割

動画内では、建築家が意図した「バイオフィリックデザイン(自然と調和する建築)」のコンセプトを室内空間にも展開しています。

  • 境界線のない空間構造: 天井まで届く大型の引き違いガラス戸を採用し、リビングルームとテラスの視覚的な境界を排除。
  • 洗練されたカラーパレット: ベージュ、砂色、ナチュラルウッド、素焼きのテラコッタなど、控えめで落ち着いた色調に統一。建築家が「心地よい温かみを備えたミニマリズム」と表現する空間を再現しています。

このようなシンプルな表現は、CG制作における手抜きではなく、強力な営業上のアドバンテージとなります。未完成のプロジェクトにおいて、確定していない細かい装飾ではなく、「光」「素材感」「眺望」という建築本来の本質へ顧客の意識を集中させることができるためです。特にオンラインでの検討が多いリゾート物件において、光と空間の広がりを強調することは、購買意思決定に決定的な影響を与えます。

自然素材を用いたダイニングエリアとアドリア海の眺望
動画からの静止画(01:18):天井高のガラス面とアドリア海への直接的な眺望を持つダイニングエリア。

なぜこれほどリアルに感じられるのか?(ライフスタイル演出)

本動画が単なる「建物の3D図」にとどまらない最大の理由は、ストーリー性のある3D人物モデルの配置にあります。VMTSは、日常のワンシーンを切り取ったアニメーション人物を組み込みました。

  • プールサイドで読書を楽しむ姿
  • アドリア海を眺めながらの朝食
  • 夕暮れ時のテラスでのディナー
  • リビングでの穏やかな歓談

これにより、視聴者は建築の美しさだけでなく、「ここで過ごす上質なライフスタイル」を具体的にイメージできるようになります。

リビング空間の延長としての日陰付きテラスとプール
00:34:プールサイドでの読書、リビング空間の延長としてのサンシェードとウッドテラス。
天井高のガラス面と海の眺望を持つ開放的なリビングエリア
01:34:リビングエリアでの穏やかな歓談、天井高のガラス面から望む海の眺望。

さらに、高度なライティングシミュレーションがこの効果を後押ししています。地中海の強い日差しが石壁や木目に落とす柔らかい影のコントラストを精密に再現。ラベンダーの鉢に添えられた手、波立つプールの水面、バスルームの窓から差し込む朝光といったクローズアップカットが、感情に訴えかける映像体験を生み出しています。

暖かな地中海の光の中の天然石とラベンダー
01:02:天然石のファサードの前で、ラベンダーの鉢に添えられた手のクローズアップ。

クロアチアのヴィラ開発の完全な建築ビジュアライゼーション動画。建築家ステファン・シュラム氏のためにVMTSが制作。

なぜ多くの建築設計事務所が VMTS をパートナーに選ぶのか?

本プロジェクトは、高品質なビジュアライゼーションの制作に必ずしも点群データ(Point Cloud)が必要ではないことを証明しています。しかし、VMTSの根本にある理念は変わりません。

「お客様がスキャン/企画し、VMTSが点群データ処理からネイティブBIMモデル、ビジュアライゼーションまで後工程をトータルサポートする」

建築ビジュアライゼーションにおいてもこの原則は適用されます。お客様からアイデア(点群、スケッチ、現況写真)をご提供いただき、ベトナム・ホーチミン市を拠点とする VMTS(VMT Solutions Co., LTD)がプレゼンテーション可能な品質へと技術的に仕上げます。

VMTS とのパートナーシップの強み:

  • 100名以上の専門チーム:繁忙期における設計事務所様のキャパシティ不足を確実にカバー(測量事務所向けの同様の実績はこちら)
  • 標準化されたワークフロー:お客様とモデル制作チーム間の明確な段階的承認プロセス
  • 専用カスタマーポータル:プロジェクトの進捗状況や承認手続きを24時間いつでも確認可能
  • 迅速な見積対応:新規プロジェクトのお問い合わせに対し、原則24時間以内にご見積書を提出
  • DACH地域(ドイツ・オーストリア・スイス)での10年以上の実績:厳しい品質基準に準拠した確かな実績

建築ビジュアライゼーション動画に関するよくある質問

建築ビジュアライゼーション動画とは何ですか?

未着工の建築プロジェクトを、建物・周辺環境・光の移り変わり・人物などをリアルな3Dアニメーションとして再現した映像コンテンツです。静止画レンダリング(CGパース)と異なり、時間経過や空間の繋がり、実際の利用シーンを効果的に伝えられるため、販売促進や投資家向けプレゼンテーションに最適です。

VMTSに動画制作を依頼する際、どのような資料が必要ですか?

完成されたCADやBIMモデルは必須ではありません。本事例のように、現地の写真、高低差がわかる手書きの配置図スケッチ、デザインイメージ(参考写真)の3点があれば、VMTSにて完全な3Dモデルおよび動画を制作可能です。

見積もりの受領までどのくらいかかりますか?

必要資料をご送付いただいてから、原則24時間以内に仕様確認とご見積書をご提示いたします。

動画内に人物やライフスタイルの動きを入れることは可能ですか?

はい、可能です。プールサイドでの読書やテラスでの食事など、アニメーション化された3D人物モデルを配置することで、建築物だけでなく「そこでの暮らし」を視覚的にアピールできます。

更地(建物がない状態)の敷地でもビジュアル化できますか?

もちろん可能です。周辺の地形、隣接する建物、地中海特有の植栽なども含め、敷地の航空写真から正確な3D周辺環境を構築いたします。

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初期段階の建築コンセプトを、説得力のあるビジュアルでプレゼンテーションしませんか?

敷地スケッチや現況写真を VMTS までお送りください。24時間以内に無料でお見積もり・ご提案をさせていただきます。

Nguyen Huynh (Rainer)
Nguyen Huynh (Rainer) VMT Solutions
著者について:

Nguyen Huynh(Rainer)はVMT Solutionsの代表取締役で、測量・設計・エンジニアリング分野向けにPoint Cloud to BIMワークフローを専門としています。
 正確なBIMモデル、明確に定義された品質基準、そして国際的な長期パートナーシップを重視しています。

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